不具合内容公表

線路の幅が異なる新幹線と在来線を直通することができ、九州新幹線長崎ルートへの導入が予定されている「フリーゲージトレイン(以下、FGT)」。2014年11月末に車両のトラブルが確認されて以来試験走行を中断していたFGTについて、国土交通省は12月4日、不具合の原因推定と対策案を技術評価委員会に報告、内容が公表された。

【写真】 軌間可変機構を備えた台車はこうなっている

トラブルが発生したのは、線路幅の異なる区間を直通するために必要な「軌間可変」のメカニズムに関する部分だ。今後の対策が順調に進んだ場合でも、走行試験の再開は2016年度後半になる見通し。営業運転に使用する量産車の登場は、2022年度に予定している九州新幹線長崎ルートの開業には間に合わないことになる。